幸せな人生の歩き方
1. 自分の見ている世界は自分で作る
世界はとてもシンプルです。私たちが世界を複雑なものだと感じているのは、私たち自身がそう見ているだけかもしれません。私たちは最初から意味のある世界を歩んでいるのではなく、自分の目的に沿って自ら意味づけした世界を見て生きているのです。
2. 人はいつでも変わることができる
今あなたが「自分の人生は不幸だ」と感じるのは、何かの原因によって不幸になったのではなく、無意識のうちに自ら不幸な道を選んできたからかもしれません。それは、決して私があなたに人生の歩き方を間違えたのだと伝えたいのではありません。私たちが幸せになるためには、これから自分の人生の生き方を選び直すことができるというメッセージです。不安や不満といった感情は、何か原因があって生まれるものではなく、出し入れ可能な単なる道具に過ぎません。あなたの心の中に生まれてくる感情は、何かの原因で生まれるものではなく、自分の目的や欲求を満たすために自ら選んだ結果として生み出されてしまったものかもしれません。逆に選ぶことができるということは、人はいつでも自分の生き方を変えることができるということの証なのです。
3. 正しい人との関わり方
あらゆる人の悩みは、他人とどう関わるかによって影響を受けています。人は他人にとってどう思われるかを怖れたり、そのために自分自身を変えることをためらったりします。また、よく人と自分を比較したり、他人に自慢ばかりして必要以上に自分を大きく見せようとすることがあります。正しい人との関わり方は、他人からどう思われるかを気にするのではなく、ありのままの自分自身を認めることから始まります。そして、過去の出来事や未来がどうなろうとも、いまここにいる自分がどう生きるかを真剣に考えることが大切です。
4. その人の存在に感謝する
人との関係で大切なのは、他人に見返りを求めたり、無理して他人と競争するのではなく、対等な立場で共にいることを楽しむことです。自分だけが特別な存在になろうとせず、ただ等身大の自分や相手をそのまま認めるだけでよいのです。他人のことを、その人がした行為で評価したり決めつけたりするのではなく、ただその人が存在していること自体に感謝することが大切です。
5. 幸せに生きる勇気
人生とは、その人に何が与えられているかで決まるのではなく、与えられたものをその人がどう使うかによって決まるのです。あなたには、その使い方を見つけ出そうとする勇気が必要です。私たちの人生の意味は、過去や未来によって決まるのではなく、私たちが自分自身の人生に対してどう意味をつけるのかによって決まります。いまここにいる「わたし」を受け入れ、他者を信頼し、他者に貢献することで、私たちは自分の価値を感じることができます。「人の役に立っている」「わたしはここにいていいんだ」と実感できた時、私たちは本当の意味で幸せを感じることができるのです。
参考文献:「嫌われる勇気」岸見 一郎・古賀 史健 共著
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